ドコモから発売されているスマートフォンに搭載されている絵文字を巡って、ドコモがTwitterのリプライ上にて謝罪したことはご存知でしょうか?
謝罪の原因となったものは、「古いデザインの絵文字を長年使い続けている」ということから。
今回の記事では、なぜドコモが時代遅れと言われるのか・なぜ今になって話題となっているのかをできるだけわかりやすく解説していきます。
ドコモの時代遅れポイント
”ドコモウイルス”と揶揄されることもあるキャリアアプリの数々
ドコモから発売されているスマートフォンには、「My daiz」や「はなして翻訳」など、他社サービスで代用できるアプリや「ドコモ電話帳」や「LIVE UX」など、無効はおろかアンインストールすらできない不要なアプリが大量に初期搭載されており、またソフトウェアアップデートなどで復活することがあるため、「ドコモウイルス」と揶揄されることすらあります。
”親のスマホにドコモウイルスが大量発生していて草”
親のスマホにドコモウイルスが大量発生していて草 pic.twitter.com/UDIatlbAXf
— ケータイ大好きな人🍣🍊🥚📱 (@iroha_Akita0224) 2022年7月19日
こちらは最近話題となったツイート。ホーム画面に大量のキャリアアプリがインストール(実際はWebページにジャンプするものでアプリではないが)されているという内容のもの。コレ、消す手間が大変なんですよね。
またSoftbankでは、プリインストールされているキャリアアプリが少ない上に、キャリアアプリをすべてアンインストールすることができます。
キャリアアプリをアンインストールするツールも誕生
そんな「消す手間が大変」という声が多いキャリアアプリを一発で削除できるツールすら誕生する状況となっています。
smhn.infoこれほどユーザーから忌られているドコモのキャリアアプリですが、なぜドコモはプリインストールし続けるのでしょう?
古いデザインのまま採用し続けている絵文字
ドコモから発売されているスマートフォンは初期の頃からFOMA時代から同じデザインと思われる絵文字が採用され続けており、また絵文字の追加などでAndroid標準の絵文字と混在しているはっきり言えば気持ちの悪い状況です。
こちらのユーザーは、その使いにくさ故にドコモ公式のTwitterをメンションして問い合わせています。
@docomo さん、ドコモのスマホをかうと左の絵文字のようにバグるのですが、右の絵文字に治す方法ってありますか?
— ばくねつ (@xplsivehatxpria) 2022年7月16日
見ていて心地が悪いです。 pic.twitter.com/Abfv2PEL7l
”@docomo さん、ドコモのスマホをかうと左の絵文字のようにバグるのですが、右の絵文字に治す方法ってありますか?
見ていて心地が悪いです。”
また、ドコモの公式サポートのアカウントがコレに反応しており、リプライにて謝罪しています。多分定型文だと思うんですけど
ツイート拝見しました。ドコモ公式サポートです。
— ドコモ公式サポート (@docomo_cs) 2022年7月19日
絵文字の表示につきまして、ご不快なお気持ちにさせてしまい、誠に申し訳ございません。
今回いただいた貴重なお声は、今後のサービス向上の参考とさせていただきます。お客様が快適にサービスをご利用頂けるよう努めて参ります。
”ツイート拝見しました。ドコモ公式サポートです。
絵文字の表示につきまして、ご不快なお気持ちにさせてしまい、誠に申し訳ございません。
今回いただいた貴重なお声は、今後のサービス向上の参考とさせていただきます。お客様が快適にサービスをご利用頂けるよう努めて参ります。”
スマホにプリントされるドコモロゴ
ドコモで販売されるスマホ背面には必ずドコモロゴが印刷されます。
機種によって背面のど真ん中にデカデカと印刷されています。
すでにauやSoftbankは背面ロゴをなくし、さらにauに限っては起動画面にもauロゴが登場しない仕様となっています。
au Xperia 1 Ⅳ、起動画面に1文字もau表記でないっすわ(;゜0゜)
— Skyblue@バンコク (@skyblue_1985jp) 2022年7月8日
凄すぎません!?今回、取扱説明書系のアプリも削除可能で、本当に公開市場版ですわ(*´∀`*)
もうドコモで買う事は絶対になさそうです😊 pic.twitter.com/SR6ubneiZq
”au Xperia 1 Ⅳ、起動画面に1文字もau表記でないっすわ(;゜0゜)
凄すぎません!?今回、取扱説明書系のアプリも削除可能で、本当に公開市場版ですわ(*´∀`*)
もうドコモで買う事は絶対になさそうです😊”
なぜ”キャリアの主張”が弱まった?
ご覧のように、docomo以外のキャリアは”キャリアの主張”が弱まりつつあります。
なぜでしょう、たけてつなりに考えてみました。
(※ここからは筆者の主観であり必ずしも正しい情報とは限りません。ご了承ください。)
SIMフリースマホの成長
2019年に総務省が通信契約と紐付く端末の値引きを(一部を除いて)2万円までと制限したことをきっかけにSIMフリースマホの市場は大きく成長しました。
またRakuten MobileやOCNモバイルONEなどから、販売された時点でSIMフリーとなっていて、背面に刻印がなく、キャリアアプリも少数で、変な絵文字の入っておらず、かつ安いスマートフォンが多く発売されました。
すると、”キャリアの主張”を嫌う人やスマホを安く使いたい人はキャリアを移るため、三大キャリアの契約者数は減ることになります。
するとAndroidスマートフォンの”キャリアの主張”が時代遅れと認識され始め、SoftBank、auはよりSIMフリースマホに近い状態で端末を出荷せざるを得なくなったのではないでしょうか。
独自サービスの衰退
現在はNetflixやApple Musicなど、キャリア独自サービスの代用となるサービスが多く存在します。
その中で、ドコモのサービス、dTVやdヒッツは確実に影が薄い存在となっています。
他社サービスを使っている人にとって、初期インストールされているこれらのアプリは邪魔としか言いようがない状況です。
大きな要因はこの2つと考えます。
まとめ
皆さんにもドコモの時代遅れを感じでいただけだでしょうか。
未だ殿様商売を続けているドコモですが、今後SoftbankやauのようにSIMフリースマホに近い形で端末を販売するときは来るのでしょうか…?
ドコモが殿様商売を辞める日も、そう遠くはないかもしれません。